スリランカロケ vol.1
いきなりの総括。
自分にとっては久しぶりの水中撮影。経験があるとはいえ、少しでもブランクがあると体力も勘も鈍り対応が後手に回る。
結局いい写真は撮れない。
今回はそんなことを痛感した旅だった。
毎朝、漁に出る漁船を見送りながら日の出を迎え、ひたすらにクジラを探し、泳ぎ、太陽を見送り、月を迎え、そして寝る。
最終日にやってきた最高のチャンスを自分は逃した。目の前で百戦錬磨の越智カメラマンが激写するのを目の当たりにしながら。
上の写真の右側に越智カメラマンがいた。そのまま前に回り込み決定的なカットを撮影していた。自分は入れなかった。
日の出に浮かぶ漁師のシルエット。小さな手漕ぎの船で一日中大海原を相手に格闘している。
漁によっては夜に出て、朝に帰ってくる。ほぼ真っ暗な大海で、たった一人でそれを当たり前のようにこなすツワモノもここでは当たり前。
この日は満月。スリランカの仏教では満月の日は安息日。雲に隠れた満月を見ながら、明日の幸運を祈っていた。
ただ海が広がる。