「システムに組み込まれる」怖さ
長く同じ業界で働いていると、そこでの正誤が全てになってしまい、まさに井の中の蛙状態に陥る。
物事にはいろんな判断基準があって当然。国が変われば常識が変わる。でも人は知らない間に自らを囲いの中に追い込み、狭い世界で生きようとする。なぜならその方が楽だから。
狭い世界の幾つかのルールの中で生きている方が、いろいろな面倒から逃れられる。システムに組み込まれる、というのはつまりそういうこと。
しかしそれは同時に半分思考が停止した状態。人として生きる意味と術を半分放棄している状態。
新しいことに挑戦するのは誰にとっても怖いこと、勇気がいること。失敗することの方がはるかに多い。
でも、挑戦しないと新しい世界は広がらない。そしてそれが楽しいことだということにも気付けない。
フランス漫画界の巨匠の言葉
「『絵を描く』という行為が決まった作業を繰り返すだけになったらそれは苦痛でしかありません。既成の安楽な環境に居座るなんて、生理的に無理なのです」
自分も、数年前からそんな状態に陥っている。
精神的にも肉体的にもタイムリミットは近い。
娘が成人した時に、結婚する時に立派な父ちゃんでいるなら、いつやるの?
「今でしょ!」
とやや流行りに乗り遅れたセリフで締めてみる。
写真は13,4年前の自分。毎日毎日、海で泳いでた。